「・・・亮ちゃん?」 そこにいたのは、 駿のお兄ちゃん、 サッカー部元主将、 そしてりんの想い人。 「よっ!」 そんなことをいいながら、あたしの隣に並んで歩きだした。 「今、帰り? ・・・あれ、駿は?」 亮ちゃんのセリフに、あたしは顔が青ざめた。 そうだ。 あたし、一緒に帰るつもりで『待ってて』って言ったんだった。 あたしはその場に立ち止まって、Uターンをしようとした。