「はぁ・・・ほんとにね。 行かせるぐらいなら、いっそのこと抱きしめるでもして告白すればよかったのに。」 「いや・・・いきなり抱きしめるのは・・・・・。」 「このへたれ! そんなこと言ってる今、萩くんがそうしてるかもよ?」 りんの言葉に、オレはガーンとうちのめされた。 1人でどよよんと暗い雰囲気になる。 「まぁ、今ここでなんと言ってもしかたないけど・・・・・・ ひとまず、しんはすぐ帰ってくるって言ったんでしょ? なら、今は帰りを待つしかないよ。」 「・・・・・そうだな。」