「うん! 楽しんできてね♪」 そう言ってりんは笑った。 「駿、行こ…」 あたしは一言だけそう言って家を出た。 「おいっ、待てよ!」 あたし以上に歩きづらい様子の駿が、頑張ってよたよたと追いかけてくる。 いつもならすぐに追いつくのに、今日は追いつけないようだ。 そんな駿を横目で見て、あたしは少しだけ歩調を遅くした。 ちょっと歩き慣れてきたのか、駿があたしの歩調に合わせることができるようになった。