表の嫌い、裏の好き

「じゃあ行こっか」


そう言ってあたしを抱きしめて頭を撫
でた


「な、なに!?
あたしは犬かなんか!?」


「チワワかトイプードルがいいわ」


「…チッ
俺らも行く」


「なおちゃんってクレープ好きだった
んだぁ」


ニコニコして言うと


「ちげぇよ…///」


違う?


クレープ食べたいんじゃないの?


「ほら、百合菜おいで」


だから、あたしは犬かぁぁああ!


でも、素直に行こうとしたら


誰かに襟を捕まれ前進できません!


「おい、直樹
百合菜に触んな、離せよ」


えええええええ!?
さささささ、咲ちゃん!?


「てめぇは黙ってろ、咲」


てか、二人とも呼び捨て?


「あぁ゙?
やんのか?」


てか、


「ストーップ!!」


あたしは叫ぶ


また、三人の鋭い視線…


特に二人が痛い!!


「首、苦しぃ…」