練習開始から3時間経ち、活動を終え整備を始めた。



「有紗♪このあと楽しみだね~」



陽がニヤニヤしながら言ってくるのに対し、有紗は浮かない顔をしていた。



「ほら、告られるわけないでしょ?
 ん~あれじゃない?
 このソフト部の中に好きな人がいるから、その人にラブレター渡してほしいみたいな」

「もー何で、そんなネガティブになるかなぁ。
 ちょっとくらい期待してもいいじゃん!」






本当に何なんだろ。
あーも、無駄に緊張してきた…









整備を終わらせ、グラウンドに礼をしてそこをあとにした。

野球部もちょうど部室に向かっている途中。







部室に入っても、いろんなことをして時間をかせいでみんなが帰るのを待った。



待っている間、少し…ほんの少しだけ期待している自分がいた。
そして、そんな自分が恥ずかしくなってきた。