一途な想い。




「ただいま~」


ダッダッダッダッ



朔羅とバイバイして、家の中に入ると弟の弦(ゲン)が階段を駆け下りてきた。



「さっきの誰?」


え、やばっ。
見られてた?



あたしの焦った顔に弦は気づいたらしく、「俺の部屋から玄関見えるから」と溜息混じりで言った。



くそっ。
小6の弟に見られるとは…




「彼氏」



と、素っ気なく答えると「そんなことわかってる。名前聞いてんの」と返された。




「朔羅…」

「園田?」



渋々答えてあげたら、何故か弦は苗字を知っていた。



「え?なんで知ってんの?」

「少年野球いたもん。すごい人だったって覚えてる」