朔羅とは、去年も一緒のクラスだった。
しっかし、こいつの第一印象は最悪だった。
あたしが朔羅の席に座って友達と喋ってたら、椅子をガンって引かれて、あたしは思いっきり尻餅をついた。
「いったぁ~…。え?なに?」
「そこ俺の席だから」
すっごくイラついた。
こいつとは絶対やっていけないって思った。
だけどおかしいもんだよね。
いつの間にか仲良くなってた。
「あ、有紗と朔羅、一緒のクラスだ!
どうなるかな~?」
朔羅が誰かに呼ばれて、その場所を離れてから陽は有紗に言った。
「え、陽なに?」
「よかったね有紗!朔羅と一緒じゃん」
「うるさい…」
「本当は嬉しいくせに!」
「うぅ…」