一途な想い。





「今日の試合…、もっと点取れてた」


そんな呟きが、あたしの右上から聞こえる。


勝ったのに納得がいってないってご様子。
まぁ…確かに序盤はあっちのペースだったしね…



「朔羅は、今のチームに何が足りないって思うの?」

「機動力」


きっぱりと答える朔羅。



「今日の朔羅かっこよかったよ」

「え?」

「朔羅、チームの中で一番かっこよかった。
 だけどね?
 瑠夏先輩は、芦屋さんが一番かっこいいんだって」

「そりゃあ、龍さんたちは付き合ってるから…」

「そっか、そうだよね♪」

「お…おぅ」

「一つのことに一生懸命向かっていってる人ってかっこいいと思う。
 そんな人が9人揃ったら、そのチームすごくかっこいいよね♪
 んで、そんなチームはすごく強いんだよ。
 今日の試合の序盤の方…
 9人の向いてる先が微妙に違う気がしたんだ」

「ん…」

「朔羅、かっこいいチームにしようよ!ね!」

「おう!
 今度ミーティングしたとき言ってみるな!」

「龍さんにも話してみる」

「うん!」