「おぉ、やるじゃん朔羅♪」
「瑠夏先輩取らないでくださいね?」
「あたしには龍いるから~」
そう言って微笑む瑠夏先輩の顔は、とても幸せそうだった。
「瑠夏先輩、芦屋さんのこと大好きなんですね」
自然と口にしてしまった、あたしの台詞に「まぁね」と頬を赤らめる瑠夏先輩は、とっても可愛かった。
この試合は3ー0で幕を閉じた。
あの後、芦屋さんのランニングホームラン。
瑠夏先輩のテンションがやばかった。
「きゃあ~龍~だいすき~」って叫んでたくらい。
こっちの保護者たち、ガン見してたよ…。
「よぉ、おまたせ」
「ううん。おつかれ様でした♪」
「おぅ」
試合が終わってから、二人で帰った。
