駐輪場で朔羅のチャリを取り、校門をくぐって200メートルくらい歩いたときだった。




「え?」


え?なんて言ったの?
朔羅があたしを好き?

部室でほんのちょっとは期待してたけどさ、
そんなことあるわけないって、そんな期待は押し潰してきた。




「だから、お前がす、」

「わかったから!もう言わないで…」



これ以上そんな言葉聞いたら、顔が真っ赤になって朔羅の顔見れなくなる…。




「え、俺振られたの?」

「ちっ!違う!
 あたしも好き!朔羅のことずっと好きだった!」




……って、あたし何言ってんだぁぁあ~!
やばい。
恥ずかしすぎて死にそう…


そして有紗は、顔を手で押さえて膝に顔を埋めてしまった。