「有紗(アリサ)ぁー!あたしたち一緒のクラス!」

「うっ…。陽(ハル)痛い…」


昇降口のところに貼り出されてあったクラス表を見るやいなや、陽はあたしに思いっきり飛びついてきた。




陽は保育園からずっと一緒で、一番の親友。


去年は違うクラスだったんだけど、今年は一緒のクラスになれた。


…っていっても、ここの学校、全校生徒が130くらいでクラスも各学年2クラスしか無いんだけどね?
 




「あ、俺もいーっしょ♪よろしくね~」



そう言ってあたしたちに笑顔を向けるのは、園田朔羅(ソノダサクラ)。



「えー。あたしまた朔羅と一緒~…」

「なんだよ、その嫌そうな顔。この俺と2年連続で一緒なんだぞ!もっと喜べ!」