「愛っ!!」
うわっ!
卓哉が帰ってきたかと思うと、いきなりあたしに抱きついてきた。
「大丈夫なのか!?料理なんかしてて。学校で倒れたんだろ?」
倒れたって…
「そんなおおげさな。めまいがちょっとしただけだよ。」
カノン、かなりおおげさに話したな…。
「けど、大丈夫か?心配で心配で…」
「大丈夫だって。てか、卓哉部活は?」
「んなの、休んだに決まってんじゃん!!」
そして卓哉はあたしを見つめた。
「っ…はぁ。良かった。心配でしょうがなかったんだ…。」
…そんなに心配しなくてもいいのに。
でも、そんな卓哉が大好きなんだ。

