「愛!」

…たく…や。


愛しい彼の声が頭に響く。


来てくれたんだ…でも、あたしが卓哉の声を聞くのは…もう最後かもしれない。


…みんな、本当にごめんなさい。

あたしは…負けないって、決めてたのに…勝てなかったよ。


…でも、幸せだった。

だって…優しい両親に恵まれて、愛する人と子供も作れた…

あたしは世界一幸せだったよ……