永久の宝物


「っ!…うわああああっ!」


家に帰り着き、俺は叫んだ。

いるはずはないのに、愛が…家に帰れば愛がいると、思った。


でも家は静かで、がらんとしていた。

愛が入院してから、荷物のほとんどが愛の元の家に運ばれてしまった。


この俺たちが2人で過ごした家に、愛のいた、証はほとんど残されていなかった。


俺は床に座り込み、ただ泣き叫んだ。

愛…愛…愛!どうして!どうして、愛がっ!