愛のご両親も、愛菜のところにきていた。 「…可愛いわね。」 お母さんが、涙をこらえるように声を出す。 愛はうれしそうに笑った。 「あたしの…あたしたちの子なんだから、かわいいに決まってる。」 「ふふ…そうね。」 俺も微笑んだ。愛は…死なない。俺が、助ける。 だって、なんのために…俺は医学部に入ったんだ?