「かわいい…。」 そのひとことしか、出て来なかった。 小さな俺たちの子どもは、すやすやと眠っている。 かわいかった。 俺の腕の中で、確かに生きているこの小さな命が、たまらなくいとおしかった。 「…卓哉…。」