永久の宝物


「…どうにも、できませんか?」

俺は尋ねた。分かってた、そんなの無理だって。


俺にだって、そのくらいの知識はある。

でも、信じたくなかった。


「愛さんを、助けたいなら…お子さんはあきらめてください。」

叫びたくなる衝動を必死に押さえた。



そして夢が叶ったと笑っていた愛の笑顔が頭に浮かんだ。

俺は声を殺して泣いた。人前だなんて、関係なかった…。