永久の宝物


「抗がん剤って…また副作用とか…苦しむんですか。」


俺はつぶやいた。


なんでだよ、なんで愛なんだ。どうして俺じゃない!変わってやりたい。

「そうですね…それに、これほど早く悪化するということは、前回のものが効かなかったともいえます。」

「ってことは…強い薬を使うんですか?」


先生は黙ってうなづく。

医学部に入ってから、いろいろな病気について勉強した。けど…