「…まさか、おまえ。」 卓哉があたしたちの背後にある市立病院を見つめたままつぶやいた。 もしかして、卓哉勘違いしてる? 「…ちがうっ」 「…え?」 あたしは息を整えて、卓哉を見つめてほほえんだ。 「夢が叶ったの。」