カノンはうんうんと頷き、ただあたしを抱きしめ続けた。 そのときだった。 「カノン!」 堅太の声が聞こえて、卓哉たちが走ってきた。 「愛?どうした!?」 卓哉が心配そうにあたしをのぞき込む。 泣いてるから、何かあったと思ったのかも。