「もしもし?カノンだよ。堅太たちどこにいるの?…近いね!うん。あのね、いま市立病院の近くにいるの。」 気がつくとカノンが堅太に電話をかけていた。 「ちょ…カノン…」 「きて!いいからくるの!…はぁ?昼飯?そんなの後でいい!さっさとこい!」 カノンは電話を切ると、あたしに向き合った。 「愛、卓哉くんにちゃんというんだよ?」