一番星



ずっと、教室の入り口でたたずんでいた私の背後からきれいで透き通ったような声が聞こえた。



「あら~?あなた、だぁれ??
こんな子、うちのクラスにいましたっけ?」


とってもきれいな声だけど、吐く言葉はまるで毒のようで…。


私は石のように固まってしまったからだをゆっくりと動かして後ろを振り向いた。