衣亜とは私の姉のこと。 私の2つ上で大学一年生だ。 姉の通っている大学はすごく頭いい人しか入れないすごい学校。 お母さんはそんな学校に通っている姉が自慢なんだ。 ガチャ 「ただいま~」 玄関から元気声が聞こえる。 姉だ。 「お母さーん!!ちょっと聞いて~!」 ドタドタ 姉は走ってリビングに入ってきた。 「あら、どうしたの?そんなに慌てて。」 お母さんは私のときとは正反対の態度で姉の言葉に耳を傾ける。