一番星



私はみんなの視線を無視して自分の机があった場所へ向かった。


行く途中、たくさんの話し声が聞こえる。

ヒソヒソ

「嘘ぉ!!戻ってきたよ。帰ったのかと思った。」

「すげぇ!よく教室にはいれたよな。祥子さんを敵にまわしたのに。」


敵にまわしたくてまわしてるんじゃないのに…。

「ヤベッ!!祥子さん見てみろよ。怖ぇ!」


チラッ


私も祥子さんを見てみる。



ビクッ


祥子さんはすごい形相で私を睨んでいた。

せっかくの美しい顔が台無しだった。