あたしは…甘えたいだけなんかな??
愁ちゃんに甘えたいだけ??
それか…逃げてる??
悠翔から逃げてるんかな…
向き合うのが怖いんかな??
好きで好きで仕方ないのに、向き合うのが怖い。
なんやろ…この気持ち。


『玲ー行くでー』
ぼぉーっとしていたあたしに声をかけたのは真未。
『あ…うん』
慌てて立ち上がり、真未のあとを追う。



『――――――なぁっ!!聞いてる?!』
『えっ?!』
急に真未に言われて我にかえる。
『ナイトウォーク、楽しみやな』
『なにそれ??』
『玲さぁ、話聞いてないやろ』
『てゆーかそんな話してへんやろ??』
『したわ!!』
『いつ??』
『ご飯の時。くじもまわったで??』
『あー…』
なんか思い出した。
『すぐやで』
『まじで…??』
夜道とか嫌いやわぁ…
不気味…

『早くっ』
部屋に戻ってすぐ、あたしたちは玄関前に集合した。