あたしは結衣の家のインターホンに指を置く。
『…やっぱり無理…愁二押して』
「はよ押せよ」
愁二はインターホンを押した。
――――――ピンポーン。
『…はいー』
『…あ…三神ですけど…結衣ちゃんいますか??』
『はいはーい。結衣ー』
『玲??なにー??』
『下降りて来てくれる…??』
『ん??うん。わかったー』
すぐに足音が聞こえて、玄関ドアが開く。
ガラガラッ。
『玲…っと…愁ちゃん?!』
『うん…』
『なんで?!』
『実は…自首を…』
『自首??』
『うん…』
『あたしな、愁ちゃんに告ってん』
『えー?!ちょっと待って待って。真未呼ぼう!!』
真未ん家は結衣ん家のすぐ隣。
『真未ー!!』
…『結衣うるさい!!』
03階の窓が開く。
『…なんで玲と愁ちゃん??』
『降りて来て!!』
『え…うん。わかった』
『…真未が来る…』
「うん…」
『なんか怖いわ…』
「うん…」
すぐに玄関ドアが開いて、真未が出て来た。

