キミの風を感じて


その背中を呆然と眺めながら、やっと怒りがふつふつと沸いてくる。




高梨に?


いや、自分自身に……?




別れを決めたのはあの子なのに


あいつを選んだのはあの子なのに




俺は何かを、まちがえたのか――?