キミの風を感じて



それから数日が過ぎ、終業式の前夜――


テレビのニュースを見ていたら自分の映像が流れてきた。


走ってるところと、インタビューされてるところ。


そういえば少し前に取材を受けたっけな。




練習風景や、トラックを走る姿はまだマシだったけど、インタビューなんかもう最悪で……


マイクを向けられた俺は、怒ってるみたいに無愛想で、すげーエラそうに見える。


それなのにインタビュアーの記者は


『いやぁ加島くん、去年に比べると見ちがえるように雰囲気が明るくなりました』


なんて言った。




マジか……。




『彼女でもできたかな?』


突然ブチ込まれたその質問に、俺は半ばキレ気味にこう答えてた。



『彼女なんか、いません』



『えー、でも欲しいお年頃でしょ?』


『めんどくさいスから、そーゆーの』