「こんばんわんこー」
「ワンバンコ―リオ!」
「アッレー?もう始まった?」
ゾロゾロと、十人ほどのホストと見られる派手は男たちが口々にそう言いながらバ―店内へと入って来た。
「おっせ―よお前ら。ほら、始めるぞ。俺のテンション上げやがれ」
女より手入れの行き届いた長い髪をシャラシャラさせるホストもいれば、幾つもダイヤのピアスをしたホストもいて、何種類かの香水の香りが入り混じる。
まるで、薔薇を背負って入って来たようだった。
こんなイケメン集団は見たことない。
眩し過ぎる。
目を細めるほど、輝いた連中たちがカウンター内に居るリオの前へと向かい、言われるまま急に全員でリズミカルに手拍子を始めた。
サンバホイッスルを吹き始めた人もいた。
シーンと静まり返っていたバ―店内が賑やかになり、ただ、いるだけで華やかな連中に目が釘付けになった。
「……」
さっきまで、ひっそりしていたバ―がイケメンホストで溢れ返り、ムード調の音楽が急にハイテンションの音楽に切り替わった。

