「さすが華子ね。 そう言うとこは敏感ね」
そう言った、お餅のような由美子の頬をツネリたくなった。
「実はね、華子。彼が出来たの。ほら……あのバーカウンターに居るバーテンダーが彼よ。それでね、結婚を申し込まれてるの」
一本目の矢が胸に突き刺さった。
「ス……ステキナカタジャナイ」
「うん。なんかね。わたしのピアノを聞いていると、カクテルが格別に上手く仕上がるんだって」
「ソ……ソウ。ソウイッテ、クドカレタンダ」
「うん。でもね。由美子の方が凄いんだよ」
さっきから、こっちに話しを振ってくれとばかりにニヤついていた由美子がそのお餅のような白い頬をピンク色に染め
「やだー。珠代ったら。そんなことないよ」
「ユミコモ、イイコトアッタ?」
聞いていやるよ。
聞いていやる。
言いたいんだろ?

