「昨日の夜、書類を終わらせたので調べてみたのですが...」



「何をだ?」



「不登校の生徒についてです」




沈黙。




「は? お前そんなこと調べてンの?」




「エ?ダメですか?」




「いや...


で、不登校がどうしたんだ?」





「この晴明にも不登校の生徒がいますね。


一番ひどいのが、二年の佐々木夕です。」




沈黙。




「あ、そ。

それで?」




蓮の冷めた返事に葵が心外だ、というように目をまるくした。



「会長、気にならないんですか?」



「どこの学校にも不登校はいるだろう」