試合相手は、空音、泉夢、梓、香織だった。
「試合はじめ!」
先生の合図で試合は始まった。
味方チームのジャンプボール
井上桜音
相手チームのジャンプボール
田中空音
うちは、ボールの近くに立った。
何言われてもとっていきたいと
思ったから。
泉夢、空音は私をいじめないから
すごく嬉しかった。
その短時間だけバスケは…
楽しめると思ったのは無理だった。
香織が…嫉妬してくる。
泉夢と空音に香織は
「ボールを渡して!」
というけれど、香織には一回も回ってこない
から私がボールをとった瞬間…
香織が言った。
「先生!速水さんがずるをしました!」
泉夢と空音は、だまっているだけだった。
【どうして、何も言ってくれないの?】

