「じゃあ、また明日ね。」 私と青木は方向が逆だ。 いつもなら、じゃあな、とか言うのに、今日は、変なことを言ってきた。 「…お前の好きなやつ、わかったら、良かったのにな…」 「…え…?」 私が聞き返すと、青木はくるりと帰る方に向きを変えて走り去って行った。 どうしたんだろ……? 私は疑問に思いながら家に帰った。