「や…約束って?俺に教えてくれない?」
聞いちゃいけない事聞いたと思う。
けど。聞きたかった。
『直己さんは男の人だからダメですーっ』
いつもの笑顔で、腕でバツをつくってた。
「そか……残念だな…」
『竜!!起きてるでしょ?いつまで寝てんのっ!!』
咲良ちゃんは、竜のベッドへ飛び込んだ。
「っ!!咲良、お前なにしてんだよ…」
『竜!寝たふりはダメだよ!』
え……
「竜、寝たふりしてたの?」
竜がこちらをみた。
「するわけねーだろ。咲良、俺の上に乗るな。どけ。」
寝たふりしてたのね。
『えぇぇ~!やだぁ~!』
俺にはまだ懐かないか………