【完】猫、拾いました。







ほっとした。




真琴の部屋を見回す。






本棚がたくさんあって、どれも難しそうな本ばっかり。




『本………か。懐かしいな………』








よく読まされてたな……




「懐かしいって、どう言うこと?」




…………





思い出すだけで震えがとまらない。







「咲良、震えてる…」




私の肩に触れた手をはらう。



「!?」

『嫌だ……触らないでっ……!』





はっ!!




『ご、ごめん……』





「…もう一回寝ろ。そしたら竜んとこいけ。」





さっき来たんだよ、と言ってまた本を読み出した。





なんだか優しい声で言った感じがしたのでついつい寝てしまった。