【完】猫、拾いました。






『いえ。これ以上迷惑はかけられません…』




そう言った咲良はとても大人の顔だった。




「でもっ……」






珍しく侑希はあせっていた。





「咲良、お前何者だ──」




ピーーンポーーーーーン



俺が言い終わる前にインターホンがなる。





『……まさかっ……』



咲良は急に顔が青ざめる。




「咲良ちゃん!大丈夫!
私がでてくるからっ!!!」



侑希が玄関へと向かう。


「待て、俺も行くから。」