【完】猫、拾いました。





コンコン!



部屋で休んでるとノックが聞こえた。




「はーい。」

直己が返事をした。




俺は直己と同じ部屋だ。





カチャ……


恐る恐るドアを開けて顔をだしたのは──







『あ…あのっ……お風呂…ありがとうございました…』






───女だった。





女は髪がちゃんと整われてて、顔がしっかりみえた。



「………やば…可愛すぎ…」



さっきでも十分美人な方だったのに。







身長はすごく小さい。150㎝くらい。

肌は傷ひとつないキレイな白。
目は二重。ふっくらとした唇。



直己は少し顔が赤かった。






「お前、名前は?」




俺がしゃべったら驚いていた。




『…………咲良サラ…です』


少し高めの透き通った声。


咲良…ね。




「咲良ちゃん……よろしくね?
俺は直己。ゆっくりしていきな。」




こくり、と咲良はうなずいた。




『…あの、侑希さんが…ご飯作るから…みんな呼んできてって…』

 



「あぁ。わかった。」




そう言うと咲良はドアをしめてパタパタと走っていった。



「…竜…やばいの拾ったね……」





珍しい。直己がそう言う事言うなんて。