【完】猫、拾いました。





















『竜…聞いて……私ね……ううん、これ以上言ったら迷惑かけちゃう……竜、ごめんね。私のことはもう忘れて……いままでありがと……ばいばい。』





「おい!!!!!!!」








ドアを急いで開けるとそこには誰もいなかった。
玄関まで走ったが遅かったようで、家には俺ひとりだった。





「どういうこと、だよ……咲良…」





家一面に咲良のにおいが広がっているのがわかった。