【完】猫、拾いました。





「あのさ、咲良とクソ山。ひとつ俺のお願い聞いてくれない?」




急にれーくんが真剣な顔して立ち止まった。






「なんだ?お前が頼み事なんて珍しい」







『どーしたの、れーくん?』







「あのさ、神社終わったらさ、竜に会いに行かない?竜を…助けて欲しい。」











"竜"





その言葉にドクンと跳ねた。




『竜…を…?たすける…?』





「あ?咲良を助けた恩人の仲間か。助けるってなんだ?死にかけか?」