女はそのまま早足で玄関まで行った。
その時──
ガチャガチャ─
「たっだいまぁぁーーー」
「なんで光琉ばっかり女連れて……」
2人が帰ってきた。
「おい!!光琉!星太!その女捕まえろ!」
2人は女を見るなり、目を見開く。
「わぁっ!女の子!!なんでいんのーー?」
「女の子っ!!俺が捕まえるっ!」
そうして──
あっさり星太に捕まった。
『嫌っ!!離して下さいっ!!』
涙をうかべている女。
「ここにいる人達はなにも怖くないから。
一回落ち着こうか?」
直己は優しく微笑む。
すると女は泣き止みおとなしくなった。
そして再びリビングへ戻った。

