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しばらくの日にちが過ぎた。
朝ご飯の支度が終わったので咲良ちゃんを呼びに部屋の前まで来た。
「咲良様ー。おはよー!朝ごはんだよー」
『なっ…直己さんっ!少し待ってっ!』
…ん?
慌てた咲良ちゃんの声が聞こえた。
「あー?いいだろ、別に見せつければ」
あれ?蓮の声…
『やっ!恥ずかしいもん!だめ!』
え…?
「いいからこっちこいよ。待たせるな。」
『さっきもさんざんしたでしょ!もう限界なの!』
「限界なのはこっちだバカ咲良。」
え?え?待って待って。
これって…
「いちゃついてる…?」
ドアに耳当てて声を聞く。
『やっ…触んないでっ…』
「あ?今更かよ?幼なじみだし見慣れてるから。」
『そういう問題じゃないのっ!』
「でかい声だすな、直己に聞かれるぞ」
すみません。もう聞いてます。
『れーくんのばかっ……きゃぁぁっ』
咲良ちゃんの悲鳴!?
これって蓮、無理矢理襲ってんの!?
「おい!!蓮!!やめてやれよ!!」
思い切りドアを開けて入る。

