【完】猫、拾いました。


「なんだよアイツ…」



ぜぇぜぇと息を切らしながら言った。


「直己さんはね、みんなのママなんだよ!
とってご飯が美味しいの!」



あととっても温かい…




そういうとあおは、ぽんっと私の頭に手をのせた。



「そっか…まぁ咲良がいいならいいや…」



するとあおも部屋から出て行った。




……なにしよう。



『仕事は午後からだから…』




れーくん帰ってくるまで寝てよ…




こうして私は意識を手放した。