【完】猫、拾いました。




「あらら、見られてましたか先輩。」



『あお!?』



いつの間に…!



「先輩言うなこの野郎!!」



「いやいや、色々お世話になります先輩。」

とお得意スマイルをあおにぶつけた。





「ちっ、咲良、こんな人にひっかかるなよ!
あの秘めた笑顔の裏側はすげー怖いんだ!」






「先輩、そんなこと言わないでくださいよ。
咲良ちゃんの兄貴面でもしてるんですか?」






その言葉にあおは眉間にぐぐぐーってしわがよった。



「あぁっ?お前咲良の命の恩人だからって容赦はしねぇーぞ!?」


って言ってから子供みたいに、べってやった。






「わかりましたよ、すみません。
んじゃ、いったん家に帰るんで。」


って直己さん普通にかわして部屋を出てった。