1人で喋っていた私にれーくんはゆっくりと近づいた。 『れーくん。私はもういいの。ここでずっと……きゃっ!』 ぎゅっ―――― 『っ…』 「言いたいことはそれだけ?」 れーくんの匂いが一面に広がる。 「俺は咲良を助けるって決めたんだ。」 その言葉に涙がでる。 『ふ…ふぇっ…れーぐんっ!』 「あらあら咲良ちゃんべちゃべちゃだよ」 『直己ざんもありがどうございまず!』 「あははは。俺は真琴の作戦にのっただけだよ。」