「では私は一度失礼させていただきます。」
あおが横から離れる。
あおは、私の専属執事なんだけど料理は担当しない。
まぁそれ以外は私の担当は全部あおなんだけどさ。
「今日から新人って言ってたな、そういえば」
『そうですか……』
私にはそんなの興味ない。
「そういえば蓮はどうした」
『………』
「咲良。蓮はどうしたんだ」
『……まだ寝てます。』
なるべく目を合わせないように目線をさげる。
『そうか…。おい!飯はまだか!!』
厨房にむかって怒鳴るパパ。
「───申し訳ございません!!」
厨房から出てきたのは、さっき言ってた新人さんだった。

