【完】猫、拾いました。



『ちょっ…変なこと言わないでっ……』

  



恥ずかしくて手で顔を隠す。





「あ、こら。顔隠すなよ。」





ななななんてことを!れーくんは!







『い……嫌だって……今顔真っ赤だから…』 







そう言ったのに!





───ガバッ






『ちょっ…!』



手をれーくんに、はがされる。




「ハイハイ、幼なじみに今更照れるなんて─……っ////」
 


突然、れーくんは持っていた手を離してくるりと反対側を向いた。







「うわ……これはやばい…」


 

『ん?なんて言った?ねぇ!どうしてそっち向くのー?』






ゆさゆさと肩をゆする。





「咲良……それ無意識にやってるんだよな?」






無意識………?




『なにを?』





はて?


首をかしげると、ため息つかれた。





「もういいよ……咲良が天然なのは今に知った事じゃないからね。」