【完】猫、拾いました。








──────………

───…





で。今。






「はぁーあ。暇だ…」





あ、もちろん泊まる許可が親から出たのなんか嘘。




つか親外国だし。





「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇………」





咲良のベッドの上で行ったり来たり。





てかさ…









「このベッド……1人用じゃなくね…?」






少なくとも2人は寝れる。






「…………っ///やっべ…///」





何考えてるんだよ、俺。




馬鹿か?落ち着け…………







「オイてめぇ、何考えてるんだよ。」





上から聞こえたのは咲良の執事のくそ山。






「あ?黙れハゲ。」






くそ山の眉間にしわがよった。




「オイ蓮、てめぇ─『あお、次。』





「あ、はい。」






ふっ……ざまぁみろ。







「変な妄想してる暇あったら、少しは咲良様の手伝いでもしたらどうですか?蓮様?」






………





俺はベッドから抜け出して咲良の後ろに回る。







ほうほう……なるほど……





「咲良。ここ、ミスってるよ。」




『…えっ?ん?何?』





……聞いてなかったのか…







「ここ、ほら、これこうして…」





『あっ、ほんとだ!ありがと、れーくん!』






そう言ってまた仕事にスイッチを入れる咲良。






『あお、次。』





「……最後でございます。」






カタカタ……と咲良の部屋にそれだけが響いた










『…………よし。終わった。』






気づいたらもう夜だった……