【完】猫、拾いました。









「は……?」





真琴の顔が強ばる。







「………俺からは言えない。てか言う資格すらないんだ……こんな俺には。」







はは、自分で言って心臓痛くなるとか馬鹿だな、俺。







「はぁ…………アイツどこにいるんだろ……」





俺の独り言はあっさりと空気と一体化した。

















「なら。俺に考えがある。」





そう言って真琴はにやり、と笑った。











「───咲良を取り返すんだ。」






その作戦に俺が乗らないわけがない。






「───乗った。」