「なぁ。このまま咲良…連れてかれるのか?」
……。
真琴の顔がすごく切ない顔してるのが嫌でもわかる。
「………多分ね。」
すると真琴はしばらくうなっていた。
飲み物を買いに行くことになってた俺らは自販機まで歩く。
ガシャン……ガシャン…
「…俺が咲良を連れ去って逃げる。」
なんだこいつ?とうとう頭いかれたか?
「は?真琴何言ってん──」バンッ!!
俺の言葉を遮って自販機を殴った。
「俺、咲良の父親が黙って連れて帰るとか…絶対できない。」
そんなの………俺だって。
「俺だって……あんなの耐えられないよ…」
けどさ。
「………咲良のためを思うと…なんだよ。」
「………どういうことだよ。」
俺はもう……
「俺はもう……大切な人を失った咲良をみたくないんだ…」

