side蓮
カタカタ……
咲良の部屋にキーボードが打つ音だけが響く。
………うん。暇。
俺は、咲良のベッドに寝ころぶ。
「………咲良のにおいがする…」
香水もつけないくせにめっちゃ良い匂いするから抱きつきたくなる。
俺はさっきの真琴との会話を思い出した。
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──────……
「咲良、光流と仲いいな。」
遊園地の帰り道。
少し竜たちと離れて歩いてる。
「な。いつの間に…てか俺の咲良だし…」
いくら光流先輩でもむかつく。
「咲良は男嫌いって聞いたけど。」
「あー……あれ嘘。咲良の親父が言ったんだよ。」
真琴はしばらく考えてから俺に話をふる。

